チェンジオブコントロール条項(Change of Control)とは、会社の支配権が移転した際に発動する契約上の条項のことです。
M&Aの際にはオーナーが交代することになるため、売却対象企業の締結している契約の中にこの条項が含まれていないかが論点になります。
代表的なものは銀行の借り入れ契約などで、オーナーが交代したらすぐに借入金を返済するなどといったものがあります。
買い手企業が法務DDにおいて当該論点を検討し、その権利が行使された際に事業継続上どんな影響があるか、またその影響はどの程度かを見極めます。
売り手企業としては、事前に解消できるチェンジオブコントロール条項があれば解消してから会社の売却を行うのが理想的ですが、実務上は当該条項を締結している契約の交渉を行うのは難しく、買い手が買収後に対応するケースが多いです。