#年買法

年買法とは

企業価値算定方法の一種です。買収対象企業の時価純資産に営業利益の複数年分を加算して計算します。名前の通り何年分の営業利益で買うのか?という手法です。 時価純資産とは、企業の純資産に時価評価を加減算したものです。例えば土地の帳簿価額が1億円だが時価は2億円に値上がりしていたら1億円加算、商品の帳簿価額が10億円だが1割は汚損していて売り物にならないとしたら1億円減算などの調整を行います。

営業利益については基本的に直近年度の実績を用いるケースが多いですが、複数年の平均などを用いる場合もあります。また、その複数年分については買い手がどれだけその企業がほしいか?業界としての傾向などにより左右されますが、人気企業・業界などでは5倍以上、不人気業界では1-3倍程度とかなりの幅があります。相場観として2-7年分程度のレンジです。 また営業利益についても決算書の営業利益ではなく実態収益に修正するケースが多いです。例えば臨時的な支出や社長が事業に関係なく使っている経費などは控除したりして実質的な収益力を測定します。

年買法の活用

企業価値の算定方法は多岐に渡りますが、年買法は他の手法と比較して圧倒的に簡単に算出可能な点から実務では頻繁に利用されています。

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